- 「投資信託を始めてみたい。どの金融機関で口座開設しようか。。」
- 「楽天証券をおすすめされたんだけど、どんなメリットとデメリットがあるの?」
- 「SBI証券との比較が知りたい」
そんなお悩みを解決します。
コロナ禍において口座開設が急増している楽天証券。2021年3月には月間の新規口座開設数が初めて25万を超えるなど、業界トップの口座保有数を誇るSBI証券を猛追しています。
この記事を書いている筆者は、以下のような人間です。
- 新卒でメガバンクに入行、6年間勤務
- 2021年4月時点で投資歴は8年
- 保有資格:中小企業診断士,FP2級 etc...
金融との付き合いはそれなりに長いので、参考にしていただければと思います。
投資信託に楽天証券がおすすめの理由
以下の4つの点で楽天証券での投資信託取引がおすすめです。
- 【業界最安水準】手数料がとにかく安い
- 楽天銀行、楽天ポイントなど他サービスの連携が最強
- 【超豊富】投資信託のラインナップがすごい
- つみたてNISAも充実
それぞれ詳しく解説していきます。
【業界最安水準】手数料がとにかく安い
国内の株式投資信託であれば、買付手数料は無料です。
(これをノーロードと言います)
現在は店舗型の銀行なども含めて、ノーロードの商品が増えてきましたが、
全て無料というのは嬉しいですね。
ちなみに、投資信託ではなく現物株式(いわゆる株)の売買についても、楽天証券は格安の手数料を2コース提供しています。
- いちにち定額コース:1日の取引額100万円までは手数料0円
- 超割コース:低コストで売買&ポイントバックが手厚い
いちにち定額コース
1日の取引金額 | 手数料 |
〜100万円 | 0円 |
〜200万円 | 2,200円 |
〜300万円 | 3,300円 |
※以降、100万円増えるごとに1,100円が追加。
超割コース
取引金額 | 手数料 |
〜5万円 | 55円 |
〜10万円 | 99円 |
〜20万円 | 115円 |
〜50万円 | 275円 |
〜100万円 | 535円 |
〜150万円 | 640円 |
〜3,000万円 | 1,013円 |
3,000万円超 | 1,070円 |
どちらかひとつのコースを選択することが出来ます。
投資信託だけではなく、将来的には株式にも積極的に投資してみたいという方は、上記2コースも含めて検討してみてはいかがでしょうか。
(※楽天証券ホームページ記載の文言を引用)
ちなみに、超割コースで一定の条件を満たすと、下記グレードアップも可能です。
が、こちらは初心者の方はあまり考えなくても良いかと思います。
理由は、以下です。
仮に一日の取引額が100万円だった場合、各コースにおける手数料は下記。
コース | 手数料 |
いちにち定額コース | 0円 |
超割コース | 55円 |
一日の取引額が100万円以内であれば、いちにち定額コースがおすすめです。
逆に一日の取引額が100万円を超える場合は、超割コースが相対的にお得です。
下記が各取引金額のシミュレーションですので、ご参考にしてください。
取引金額 | いちにち定額コースの手数料 | 超割コースの手数料 |
〜100万円 | 0円 | 55円 |
〜150万円 | 2,200円 | 640円 |
〜200万円 | 2,200円 | 1,013円 |
〜300万円 | 3,300円 | 1,070円 |
取引回数によって、上記シミュレーションは変わってきます。
ですが、初心者の方はそこまで一日になんども取引をすることは考えにくいので、基本的には、いちにち定額コースを選択しておくのが無難かと思われます。
楽天銀行、楽天ポイントなど他サービスの連携が最強
楽天証券口座と、楽天グループの持つ様々なサービスとの連携が魅力的です。
楽天銀行と連携をすると
- 銀行の普通預金金利が通常の100倍に!
- 銀行⇔証券の資金移動が無料に!
2021年5月現在、メガバンクの普通預金金利は0.001%。
それに対して、楽天証券と楽天銀行を連携すると
楽天銀行の普通預金金利は0.1%になり、なんとメガバンクの100倍となります。
また、銀行と証券間の資金移動が無料かつリアルタイムで行えるのも非常に大きいです。
普段は、楽天銀行に資金を預けておいて、投資信託が買いたくなったときだけすぐに移動ができます。
楽天ポイントと連携すると
- 楽天カードで積み立て投資信託の支払いができる
- 楽天ポイントを原資に投資ができる
クレジットカードでポイ活をしている方も多くいると思いますが、
楽天グループでは、積み立て投資信託を買いつつポイントを貯めることが可能です。
更に、そのポイントを原資に更に別の商品を購入することもできるのです。
ちなみにですが、日常生活の多くの場面で楽天ポイントを貯めることができます。
例えば、以下のようなお店。
筆者がよく使うお店&みなさんがよく使いそうなお店を想像で挙げたので。ほんの一部です。
- 飲食:マクドナルド、すき家、吉野家、バーミヤン、ココス、ミスド、サンマルクカフェ、ココイチ、幸楽苑、大戸屋
- コンビニ:ファミリーマート、デイリーヤマザキ
- ドラックストア:ツルハドラック、サンドラック、ココカラファイン、ダイコクドラック
- ショッピング:東急ハンズ、東急ストア、大阪屋ショップ
- ホームセンター:コーナン
- 家電量販店:エディオン、ジョーシン、ビックカメラ、コジマ
- ガソリンスタンド:シェル、出光、コスモ石油
- 車:ニッポンレンタカー
日頃使っているお店、意外とあるのではないでしょうか?
繰り返しになりますが、上記はほんの一部です。
毎日の生活で発生している出費でポイントをためて、それを投資に回すことができるのは、魅力的ですね。
筆者の楽天サービスの連携方法をご紹介
数年前の楽天証券利用をきっかけに、楽天サービスを改めて調べたところ、日常生活で連携可能な場面が多くあることに気が付きました。
僕自身の生活環境では、あらゆるシーンで楽天サービスを活用することが判明したので、下記のような感じでポイントをためています。
- 出勤前の買い物:ファミリーマートで、楽天ポイント獲得
- ランチ:すき家やファミリーマートで、楽天ポイント獲得
- カフェ:マクドナルド・サンマルクカフェで、楽天ポイント獲得
- 家具:コーナンで、楽天ポイント獲得
- 各種決済:楽天カードで支払い、楽天ポイント獲得
- 給与:楽天銀行で受け取り、楽天ポイント獲得(→残高100万円以上につき、楽天ポイント獲得率3倍に!)
- 積み立て:楽天カード支払いにして、楽天ポイント獲得
個人個人の生活環境によって、どの程度楽天サービスが使えるかは異なりますが、多くの方は意外と楽天ポイントがたまることを知らずにそのお店を使っているのではないでしょうか?
楽天グループの各種連携は、本当に魅力があると思います!
【超豊富】投資信託のラインナップがすごい
楽天証券のHPの文言を引用すると、業界屈指の銘柄数です。
以下が他金融機関との比較ですが、その銘柄数の多さが伺えます(下記は2021年5月6日時点)
ノーロードとは、購入手数料が無料のことです。
取り扱い本数が多いだけでなく、手数料が安いという面でも、従来型の金融機関とは圧倒的な差があります。
つみたてNISAも割と充実
税金面でお得なつみたてNISAについても、商品は充実しています。(下記は2021年5月6日時点)
金融機関 | 商品数 |
楽天証券 | 172本 |
SBI証券 | 174本 |
松井証券 | 170本 |
野村證券 | 7本 |
みずほ銀行 | 5本 |
iDeCoには関しては、ほかの金融機関と比較して取り扱いが多いとは言い難いですが、つみたてNISAはかなりの銘柄を取り扱っていることがわかります。
iDecoは別の金融機関で、という形で使い分けても良いかもしれませんね。
楽天証券を使うことのデメリット
正直に申し上げて、目立ったデメリットというのはないように感じていますが、
あえて上げるとすると下記でしょうか。
- iDeCoの取り扱いはそこまで多いわけではない
- 外国株(ETF含む)の銘柄が多くない
簡単に解説します。
iDeCoの取り扱いはそこまで多いわけではない
つみたてNISAと同じく節税効果の高いiDeCo。
楽天証券も当然取り扱っていて、もちろんそれなりのラインナップではありますが、
競合のSBI証券とは大きな差があります。(下記は2021年5月6日時点)
金融機関 | 商品数 |
楽天証券 | 32本 |
SBI証券 | 83本 |
松井証券 | 40本 |
野村證券 | 32本 |
みずほ銀行 | 30本 |
一つ注意点としては、野村證券やみずほ銀行とも取り扱い商品数は同じくらいですが、
手数料水準は、楽天証券を始めとするネット系金融機関が断然優位です。
注意して検討することをおすすめします。
通常の投資信託取引は楽天証券、iDeCoは>SBI証券、などのように使い分けてるのがよいかもしれませんね
外国株(ETF含む)の銘柄が多くない
外国株に関しては、他のネット証券に比べて若干劣後しています。
ですが、楽天証券も米国株3,000種類以上(ETF含む)を取り扱っていますし、
手数料安い&楽天ポイント還元あり、などの強みもあります。
もし気になるようでしたら、海外関連株に関しては、下記証券会社も検討しても良いかも知れません。
楽天証券とSBI証券の比較
ここで、楽天証券とよく比べられるネット証券最大手のSBI証券との比較表を作ってみました。
甲乙つけがたい両社であることは間違いないので、どちらの金融機関でも口座を作って、使い分けるのがよいかもしれません。
通常の手数料
取引金額(※) | ①楽天証券(いちにち定額コース) | ②SBI証券(アクティブコース) | ③楽天証券(超割コース) | >④SBI証券(スタンダードコース) |
〜5万円 | 0円 | 0円 | 55円 | 55円 |
〜50万円 | 0円 | 0円 | 275円 | 275円 |
〜100万円 | 0円 | 0円 | 535円 | 535円 |
〜150万円 | 2,200円 | 1,278円 | 640円 | 640円 |
〜200万円 | 2,200円 | 1,278円 | 1,013円 | 1,013円 |
〜300万円 | 3,300円 | 1,718円 | 1,013円 | 1,013円 |
〜500万円 | 5,500円 | 2,598円 | 1,013円 | 1,013円 |
〜1,000万円 | 11,000円 | 4,798円 | 1,013円 | 1,013円 |
※楽天証券(いちにち定額コース)及びSBI証券(アクティブプラン):一日の合計取引額
※楽天証券(超割コース)及びSBI証券(スタンダードプラン):一回の取引額
100万円を超えるようなら、SBI証券(スタンダードコース)が最もお得という結果になります。
ちなみに、SBI証券(スタンダードコース)では上記手数料分の1.1%がTポイントとして還元され、楽天証券(超割コース)では上記手数料分の1%が楽天ポイントとして還元されます。
NISAの手数料
項目 | 楽天証券 | SBI証券 |
口座開設・管理料 | 無料 | 無料 |
国内株式(ETF・ETN・REIT含む) | 購入手数料・売却手数料ともに無料 | 購入手数料・売却手数料ともに無料 |
投資信託 | 購入手数料が無料 | 購入手数料が無料 |
海外ETF | 購入手数料は全額キャッシュバック | 購入手数料が無料 |
商品ラインナップ
項目 | 楽天証券 | SBI証券 |
投資信託 | 2,688本(全てノーロード) | 2,648本(全てノーロード) |
つみたてNISA | 172本 | 174本 |
iDeCo | 32本 | 83本 |
連携できるポイント | 楽天ポイント | Tポイント |
結論としては、、iDeCoの商品数を除けば差はほとんどありません。
iDecoはSBI証券での取引が良いかも知れませんね!
投資信託初心者なら楽天証券での口座開設はおすすめです
本記事のまとめです。
投資信託に楽天証券がおすすめの理由は、以下です。
- 【業界最安水準】手数料がとにかく安い
- 楽天銀行、楽天ポイントなど他サービスの連携が最強
- 【超豊富】投資信託のラインナップがすごい
- つみたてNISAも充実
個人的には、他サービスとの連携が最強という楽天グループならではの強みが素晴らしいと思います。
口座開設や口座維持にかかる手数料はもちろん無料です。
投資信託に興味があるのであれば、
まずは楽天証券で口座を開設してみることをおすすめします。